NEW! ASIMOV-Oneユーザー専用ポータル ASIMOV-One
ユーザー
専用ポータル

ASIMOV ROBOTICS 株式会社

税理士法人大樹 様

システムエンジニアが評価するASIMOVの確かな開発技術。
申告業務だけで年間1,500時間の劇的効果を実現。

【U R L】
https://taizyu.jp/
【業  種】

会計事務所

【所  在  地】
愛知県一宮市、名古屋市
【活用用途】

RPAによる業務の効率化

【写  真】

お話を伺った方

税理士法人大樹
村平 進 様(CFO)
木村 康紀 様(名古屋ブランチ MCHセクション セクションリーダー 税理士)
川口 大吾 様(一宮本部 総務部 情報システム担当)

導入前の状況

  • 月末の電子申告では税理士カードの“奪い合い”が発生し、順番待ちが残業の一因となっていた。
  • 二拠点のうち、申告用税理士カードは一宮本部のみ。一宮が帰宅してしまうと名古屋事務所で残業しても申告ができないという不具合が起きていた。
  • 総務で成功した内製でのRPA活用を税務会計業務へ拡大するにあたり、税務の知識と税制改正への対応が重く、障害となっていた。

ASIMOV選定の要件や決め手

  • 会計事務所向けロボのパッケージ化が進んでいるなど、税務業務向けロボ開発の実績が豊富だった。
  • RPAツールの品質が高く、精度の高い自動化が可能であり、操作画面の変化に強い点で安心できた。
  • 代表や幹部の「人柄への信頼」と「理念への共感」から、長く伴走できるパートナーだと確信したことが最終的な決め手となった。

導入による効果

  • 電子申告業務だけで年間で約1,500時間。予定申告業務は30分×顧問先数分の削減など、劇的な工数削減を実現。月末の残業も無くなった。
  • 月末の税理士カードの“奪い合い”“順番待ち”等が無くなり、今は、達人上のステータスを「作成済にして帰宅」すると「翌朝には申告済み」に変化した。
  • 最初は抵抗のあった申告書作成の自動化も、ロボの精度に納得。人は“チェック・判断・付加価値業務”へ集中できるようになった。

税理士法人大樹様は、一宮本部と名古屋事務所の二拠点体制、職員数50名ほどの事務所様で、「お客様・社員みんなの“しあわせ”を実現します」という独自の理念を掲げ、単なる税務処理に留まらない、人と人との繋がりを重視する経営を実践されています。
DXを推進の一環として、約5年前にASIMOV-One for ZEIMUをご導入いただきました。
今回は、CFOである村平様、プロジェクト統括担当の木村様と情報システム担当(以下、情シス)の川口様に、導入の経緯、効果、そして今後の展望についてお話を伺いました。

「お客様にとって“存在そのものが価値”になる事務所を目指して!」

 

本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
まずは貴社の独自の理念と、皆様の役割分担についてお聞かせいただけますか?

 

(村平様)
はい。我々は、税務業務の枠に囚われない「しあわせの追求」を理念としています。人間が生きる上で最も必要とする「人と人のつながり」にこそ本質的な価値があると考えています。税務業務はあくまで、お客様との関係を作るための「ツール」に過ぎません。私たちは、お客様に対して「存在そのもの」に価値を提供できるパートナーでありたい。結果や行動に対する価値に陥りがちですが、真に重要なのは存在に対する価値です。ですから、職員には税務に縛られず、もっと「はみ出して」欲しいと願っています。

 

「総務で成功した内製でのRPA活用。ミスが許されない税務業務の自動化には信頼できるパートナーが必要と考えました!」

 

川口様はシステムエンジニアとして情報システム担当をなさっているとのことですが、大樹様は会計事務所業界ではかなり早い段階から、エンジニアの採用をなさっていたという印象です。
DX推進にあたっては、どのように役割分担をされているのでしょうか?

 

(川口様)
まず、改善したい項目についてチームごとに意見を出してもらいます。そして、その課題がシステムで解決できるものかどうかについて、私が技術的な面でサポートしながら皆で検討していきます。最終的にRPA化をはじめ、システム化の方向となったら、私だけでなく税理士である木村と一緒に要件を詰めていきます。現在も、月次決算確定申告、面談標準化、資産税標準化などの様々なプロジェクトが走っており、その統括を木村が担っています。

 

村平様

「職員が税務に縛られず、存在そのものの価値を提供する」という理念を実現するためは、定型業務の効率化は不可欠ですね。
川口様は、ASIMOVのRPAサービスを導入される以前から、所内のRPA化を内製で推進されたと伺っています。その背景についてお聞かせいただけますか?

 

(川口様)
入所当時、情報システム部門は存在しておらず、私は総務として入社しました。入社して、まず自身の部門である総務業務を調査したところ、非常に手間のかかっている非効率なプロセスが多数見つかりました。そこで、まずは業務を標準化し、その上でRPA化による自動化も進めていきました。

 

所内の反応はいかがでしたか

 

(川口様)
大成功でした(笑)。業務工数がガクンと減ったことで、RPAの評判が広まっていきましたね。そんな中、先生方から「税務会計業務でもRPAが使えないか」という話が出始め、プロジェクトとして取り組むことになりました。

 

そこで、弊社にご相談いただくことになったのですね。
内製で開発を続けられるという選択肢もあったかと思いますが、外部のパートナーを探されたのはなぜでしょうか?

 

(川口様)
それが大きな課題でした。開発のためには、要件を詰める必要がありますが、私は税法については専門外です。税法は日々変わっていくため、RPAを修正するにしても、税務の知識がないと「ここを直さなきゃいけない」というキャッチアップができず、本来やってはいけないことやチェック漏れが発生するリスクがありました。

 

(村平様)
川口が一人で抱えて失敗するのを防ぐためにも、ここはやはり「税務に強いRPA開発のパートナー」を探す必要がありました。

 

「技術力 × 人間力。ASIMOVなら両方あると感じました!」

 

複数の業者を検討された中で、弊社ASIMOVをお選びいただいた理由は何だったのでしょうか?


(川口様)
税務業務についてのRPAロボットはパッケージ化に向いているだろうと以前から考えていましたが、まさにそれを実現し、パッケージとして提供しているという点に魅力を感じました。また、他社は画像認識系RPAツール※でのサービス提供が多く、これはメンテナンスやPC変更で使えなくなるリスクが高いと見ていたため、御社の「オブジェクトで認識した上で自動化できる」方式も大きな決め手でした。
*RPAツールにおける、操作対象の認識方法。オブジェクト認識に比べ画像認識系のツールは、処理速度が遅く、安定性が低いため、税務ソフトの操作は難しい一方で、安価な場合が多い。

 

(村平様)
私個人としては、機能や価格ではなく、「人間的な繋がり」を重視しました。ASIMOVの藤森代表や幹部の皆様とお話しし、この方々とお付き合いしていくことは、我々の理念とする「世の中の幸せ」に資するだろうと感じたからです。

 

大変光栄な評価をありがとうございます!

 

木村様

 

「年間約1,500時間削減!!電子申告業務がここまで変わるとは!」

 

ご導入いただいたのは、税務ソフト「達人」向けの電子申告(署名・送信・メッセージ保存)ロボットや、予定申告書作成、法人税申告書作成ロボットなどですが、具体的な導入効果について教えてください。

 

(木村様)
導入効果は本当に劇的でした!特に月末の電子申告業務でその威力を発揮してくれています。


(川口様)
そうですね。導入前は、毎月の月末申告の際、電子申告に必要な所長先生の税理士カードを皆で奪い合っていました。カードがやっと回ってきたと思ったらカードの読み取りエラーが発生して、結局夜中の12時になってしまったこともありました。
また、私どもは、事務所が名古屋と一宮に分かれているのですが、カードが一宮にしかないので、名古屋メンバーはいちいち一宮に連絡して申告をしてもらうという手間もかかっていました。その為、名古屋で残業していて、いよいよ申告してもらおうと思っても、一宮が皆帰ってしまっているとその日は申告ができず、次の日まで待つ必要がありました。


(川口様)
今は、達人上の申告書ステータスを「作成済」にしておけば、あとは自動でロボットが作業をしてくれるので、翌朝には電子申告が完了しています。待機する必要がなくなり、最終日以外は「“作成済”にしたら帰っていい」という運用に変わりました。特に、確定申告時期の業務は劇的に変わりましたね。
*ASIMOVの達人申告パッケージは申告書のステータスを「作成済」にしておくと、RPAが自動で申告をしてくれる。

 

物理的な待ち時間がなくなり、働き方が大きく変わったのですね。

 

(木村様)
はい。月末の残業はほぼ無くなりました。数字的にも効果がはっきり出ており、電子申告(署名・送信)の工数削減は、年末調整や確定申告分も含め、年間910時間という試算が出ています。また、申告済みのPDF出力などの関連業務も年間546時間削減されました。
また、予定申告書の作成ロボについては、時間的な効果はまだ集計していないのですが、1人30分かかっていた業務ですから、導入効果は相当大きなものであると考えています。

 

膨大な削減時間ですね。
その他、申告書作成(決算RPA)については、手動で作成していた分、抵抗があったとのことですが、どのように対応されましたか?

 

(木村様)
確かに、人がゼロから行っていた業務なので、抵抗はありました。

 

(川口様)
そこで、RPAで作成した申告書を、人が毎回チェックするという運用から始めていきました。回数を重ねて結果が出てくると、「ちゃんとできている」と納得感が広がり、抵抗感は薄れていきました。若手職員などは「そういうものだ」という感覚で、すぐに受け入れてくれましたね。また、複雑で特殊な申告についてはRPAに任せるのではなく人が作成するという役割分担を明確にしたことで、そこで付加価値を出すという認識が強くなりました。

 

川口様

 

「ASIMOVのロボットは設計が綺麗だから、修正も早い! “プロの仕事”に感服!」

 

導入後、弊社エンジニアのサポート体制やメンテナンス業務について、ご評価をお願いします。

 

(川口様)
レスポンスの速さに非常に満足しています。エラーが発生した際の連絡から、当日中には何かしらのアクションがあり、緊急度に応じてすぐに、あるいは翌日には対応していただけます。先日、税務ソフト「達人」の画面(UI)が大幅に変わった際も、迅速に対応いただき助かりました。

 

ありがとうございます。技術面はいかがでしょうか?

 

(村平様)
御社のRPAロボットは「設計がしっかりしている」と感じています。短時間で修正が完了するということは、モジュールが非常に整理されており、綺麗な設計になっているからだろうと推測しています。実は私もシステムの開発経験があるのですが、その目線から、このクオリティでの修正対応は、確かな技術力の証だと感じています。
また、毎月、ロボット稼働レポートも送ってもらっており、どれくらいのエラーが出ているとか、どんなメンテナンスが何時間されたかも記載されているので、確認させてもらっています。

 

日々の運用面では、何か課題はありますか?

 

(川口様)
弊社では、Power Automate*で内製したロボット で前処理を行い、そのデータを御社のロボに受け継ぐという連携運用も行っています。ただ、自社で構築している電子申告のお知らせダウンロードのロボットが、夜間に動かすとネット回線の影響か、なぜか停止してしまうという課題があり、朝来て手動で再設定する工数が一部発生しています。
*Microsoft社製のRPAツール

 

夜間稼働の安定化は今後の課題ですね。
ちなみに、弊社でもお知らせダウンロードロボはパッケージでご用意していますよ。ぜひ、こちらの導入もご検討ください!

 

(木村様)
確かに、自動化の為のツールで手間をかけてしまうと本末転倒なので、そちらの導入も今後検討します。

 

 

「内訳書作成の自動化、そしてAIによる監査の時代へ!」

 

最後に、今後のDX推進について、どのように展望されていますか?

 

(木村様)
現在、申告業務の自動化を進めていますが、次に一番工数がかかっている内訳書の作成についの自動化を検討しています。

 

(川口様)
内訳書は、去年の会計データからの転記が多いので、勘定科目等の標準化が進めば、AIを使わずとも、内訳書のベースは自動で作成できるようになるはずです。特に、マネーフォワードやfreeeのように、自動仕訳ルールが定着している会計ソフトのお客様が増えているため、仕訳入力から内訳書、そして申告書作成まで一気通貫で自動化できる道が開けていると思います。

 

会計ソフトの進化と連携した、付加価値の高い自動化ですね。
AIを活用した税務監査についてはどのようにお考えでしょうか?

 

(木村様)
異常値チェックといった一部のAIソリューションはありますが、現状、原始資料と突き合わせて矛盾をチェックするような高度な監査は、まだ人間にしかできません。AIが介入することでかえって手間になっている部分もあるため、慎重に見極めている段階です。我々の目指す「存在への価値」の提供に時間を割けるよう、今後も定型業務の自動化とDX推進を進めていきたいと考えています。

 

お忙しい中、インタビューのご対応ありがとうございました!

 

(編集後記)
今回は、弊社の都合により名古屋事務所でのインタビューとなりましたが、皆様には一宮本部からわざわざお越しいただき、貴重なお時間を頂戴しました。特に村平様には、日頃から海外を飛び回るお忙しいスケジュールの合間を縫ってご都合を合わせていただき、心より感謝申し上げます。

また、村平様や川口様には、弊社のユーザー会にもご参加いただいているほか、ご出張の折にASIMOVのオフィスにもお立ち寄りいただくなど、日頃から温かい交流を重ねさせていただいております。

こうしたお客様との距離の近さも、私たちASIMOVにとって大切な財産です。これからも、単なるシステムの提供者ではなく、共に考え、共に成長できるパートナーとして、末永くご一緒できれば幸いです。